なぜ、見落とされるのか

4つに共通する理由は、ひとつです。

一度設定したあと、
誰も開いていないから。

投稿は毎週のように触ります。写真も追加します。けれど紹介文やメニュー、ボタンのリンク先は、開業時に設定したきりということが少なくありません。

しかも厄介なことに、これらはお店の人からは見えにくい場所にあります。 管理画面から見る自分のプロフィールと、お客様がスマホで見る画面は、同じではないからです。

設定①|紹介文が、開店時のまま止まっていないか

よくある状態

  • 開業時やキャンペーン時に書いた文章が、そのまま残っている
  • 「◯月より受付開始」など、期限のある表現が入ったままになっている
  • いま力を入れているサービスが、一言も書かれていない

なぜ起きるか

紹介文は、書いたあと管理画面を開かない限り目に入りません。 投稿は毎回書くので更新されますが、紹介文だけが過去のまま取り残されます。

その結果、毎回の投稿で訴求している強みが、紹介文には書かれていないという状態が起きます。 これは実際に見つけたことのあるパターンです。

確認する

管理画面の「ビジネス情報」から、ビジネスの説明を開いて声に出して読んでみてください。 黙読だと目が滑りますが、読み上げると古い表現に気づきやすくなります。

そのうえで、3点を見ます。

  • いまの主力サービスが入っているか
  • 期限のある表現が残っていないか
  • 検索されたい言葉が入っているか

設定②|予約ボタンが、予約画面につながっているか

よくある状態

  • 「予約」ボタンのリンク先が、ウェブサイトボタンと同じURLになっている
  • ボタンを押すと、サイトのトップページに飛ぶ
  • 投稿の最後に「メニューから予約ページへお進みください」といった操作説明を書いている

なぜ起きるか

設定時に、ウェブサイトのURLをそのまま予約欄にも入れてしまうためです。 そして設定した本人が、お客様と同じようにボタンを押して確かめることはあまりありません。

このとき、実際にお客様がたどる道のりはこうなります。

予約ボタン → トップページ → メニューを開く → 予約ページ → 予約する

4ステップです。 途中で離脱しても不思議ではありません。

そして見落としやすいのが、投稿に書いている操作説明です。

操作の説明を書かないと使えない導線は、
その時点で設計が壊れています。

確認する

自分のスマホで、自店のプロフィールを開いて予約ボタンを押してください。 管理画面からではなく、Googleマップやお店の名前で検索した画面から押すのが大事です。

1回のタップで予約できる画面に着けば問題ありません。着かない場合は、予約ページのURLを直接指定します。 サイト内の特定の位置に飛ばしたい場合は、そのセクションのURLを指定すれば1ステップにできます。

設定③|看板メニューが、メニュー欄に入っているか

よくある状態

  • 細かい単品メニューは登録されているのに、主力のメニューが入っていない
  • 開業後に増やしたメニューが、追加されていない
  • 投稿で毎回書いている「◯◯に特化」の◯◯が、メニュー欄にない

なぜ起きるか

メニュー登録は、開業時にまとめて行う作業です。 そのあと力を入れる内容が変わっても、登録画面までは戻りません。

結果として、いちばん押し出しているメニューが、プロフィール上には存在しないということが起こります。

確認する

いちばん早いのは、自分の投稿を見返すことです。

毎回書いている言葉、フッターに入れている決まり文句。そこに出てくるサービス名が、メニュー欄にあるかを照合します。 投稿に書いているのにメニューにないものがあれば、そこが抜けです。

設定④|検索されている言葉と、発信内容がそろっているか

よくある状態

  • 検索語句の上位に、自店が発信していない言葉が入っている
  • 発信しているテーマが、検索語句の中に見当たらない
  • 口コミで褒められている点について、投稿で触れたことがない

なぜ起きるか

発信内容は「伝えたいこと」で決まります。検索語句は「探されていること」です。 この2つは、放っておくとずれます。

そして多くの場合、ずれているほうに、すでに評価があります。 お客様が言葉にして探しているということは、それを求めている人がいるということだからです。

確認する

管理画面のパフォーマンスから、検索語句の上位10件を開いてください。そして、こう見ます。

  • この言葉について、投稿で触れたことがあるか
  • 触れていない言葉は、どれくらいの件数で検索されているか

あわせて口コミの文面も読み返してみてください。 お客様が繰り返し書いている言葉は、その店が本当に評価されている点です。 Googleが口コミから自動で抽出するキーワードも、参考になります。

探されている言葉は、
たいてい口コミにも書かれています。

ずれが見つかったら、その語句を次の月の投稿テーマにします。新しいネタを考えるより確実です。

30分で4つを確認する手順

順番に進めれば、30分ほどで一通り確認できます。

  • 1. スマホで、自店を検索する(5分) 管理画面からではなく、お客様と同じ入口から見ます。予約ボタンを実際に押して、何回タップで予約画面に着くかを数えます。
  • 2. 紹介文を声に出して読む(5分) 古い表現、期限つきの表現、いまの主力が入っていない箇所に印をつけます。
  • 3. 直近3か月の投稿と、メニュー欄を見比べる(10分) 投稿に出てくるサービス名が、メニューに登録されているかを照合します。
  • 4. 検索語句の上位10件と、口コミを読む(10分) 発信していない語句に印をつけ、そのうち1つを次の投稿テーマに決めます。

すべてを一度に直す必要はありません。①の予約ボタンだけは、見つかったらすぐ直してください。 ここは、来てくれた方が行動する直前の場所だからです。

よくある質問

  • Q. 設定を直すと、検索順位はすぐ上がりますか? 順位が上がると断言することはできません。この記事で挙げた4つは順位対策ではなく、見つけてくれた方が迷わず行動できるようにするための整備です。表示回数よりも、電話や予約といった行動につながるかどうかに関わる部分だとお考えください。
  • Q. どのくらいの頻度で見直せばよいですか? 紹介文とメニューは、サービス内容や料金が変わったときに。検索語句は月1回、パフォーマンスを確認するタイミングで十分です。予約ボタンのリンク先は、自社サイトを更新したときに必ず確認してください。サイト側の変更でリンク先がずれていることがあります。
  • Q. 投稿を増やすのと、設定を直すのはどちらが先ですか? 設定を先に整えることをおすすめします。投稿は見てもらう入口を増やす作業、設定は来てくれた方が迷わないようにする作業です。入口を増やしても、たどり着いた先で迷ってしまえば行動にはつながりません。

まとめ|毎日見ているものほど、見落とす

今回挙げた4つは、どれも難しい設定ではありません。管理画面を開けば、すぐ直せるものばかりです。

それでも残ってしまうのは、毎日見ているからだと思っています。

自分の店の紹介文は、書いた本人がいちばんよく知っています。だから読み返しません。 予約ボタンは、自分は押さなくても予約の取り方を知っています。だから確かめません。

見落としは、知らないから起きるのではなく、知りすぎているから起きます。

だからこそ、お客様と同じ画面を、同じ順番で見てみることに意味があります。 30分あれば確認できます。投稿を1本増やすより、先にやる価値があると考えています。